こんにちは、ミオドットエムです。
私たちは日々、いろんな選択を繰り返しながら生きています。
自分で選択しておきながら、私がいつも心苦しさを感じていたのは、他人の価値観に影響されすぎていたからでした。
自分の選択の根底にあるもの
「なんでこんなにモヤモヤして苦しいんだろう？」
「なんで同じような悩みを繰り返すんだろう？」
そう感じている場合、自分がその選択に至った理由とじっくり向き合う必要があるかもしれません。
なぜなら、誰かへの反発心から選択をしていたり、過去の失敗から似たようなものを避ける癖がついていたり、周囲の価値観に合わせるべきだと考えているかもしれないからです。
一見、最善の選択のように思えても、実は無意識のうちに何らかの思い込みが自分を縛り付け、判断をゆがめていることもあります。
だからこそ、自分の本音をハッキリさせる必要があるんだと思います。
「母のようにはならない」という縛り
「ただいま」のひとことで、私の気持ちを察してくれていた優しい母。
でも私は、母とは全く違う生き方をしようと決めていました。
専業主婦だった母は、私の心強い味方ではあったものの、社会的な立場としての不自由さを、なんとなく子供ながらに感じていたからです。
しかも、母の自己否定的な言動を見ながら育ったこともあり、母のようにならなければ、自分は大丈夫だと考えるようになりました。
そんな背景から、私は母とは違う道を選択して、積極的に仕事と家庭の両立をはかろうとしたんです。
でも実際はと言うと、うまく両立させるには、心のゆとりが足りませんでした。自由のために強い女を演じようとしていただけだったんです。
おかげで、「どちらも上手くこなせるカッコいい女性」という理想像は、もろくも崩れ去り、自分自身と向き合うことに…(笑)。
結局、「会社でバリバリ働いて子育てと両立させる」というのも、ひとつの価値観だと気づいたんです。
私は、「専業主婦は肩身の狭い思いをする」「不自由で社会的な価値がない」だなんて、母の生き方を勝手に決めつけていただけでした。
当の本人は、そんなことを全く感じていなかったのに(笑)。
その縛りが消えたことで、私は新しい選択肢と自由をひとつ、手に入れることができました。
今まさに、世の中は「女性の社会進出」が当然のようになっているけれど、私はそこから少し離れることを選びました。
「今」が幸せじゃないなら、いつでも立ち止まっていいんですよね。自分の心と静かに向き合わなければ、価値観の転換が難しいんですもの。
でも、日々の忙しさが、それを阻んでしまう…。
気づくのがもう少し早ければと思うこともあったけれど、私の場合は、それを理解できるタイミングが、40歳を過ぎてからだったのかもしれません。
価値観の選択と責任
社会的な価値観は、テレビやSNS、本などを通じて、私たちの選択に影響を与えています。
「嫁VS姑バトル」のドラマを見れば、お姑(お嫁)さんの嫌なところに意識が向くし、「独身VS既婚者子持ち」のネットニュースを見れば、結婚したいと思わなくなるかもしれない。
極めつけは、「自分が正しくて相手が間違っている」っていう思い込みを、相手にぶつけてしまうこと（私のこと）。
でも、それでは周囲が敵に見えてくるし、本当に大変な時に、助けてと言えなくなるかもしれないわけで。
それに気づかず、周囲に責任転嫁して、批判されての悪循環なんですよね。
人は「悩んで、手放して、選択して」を繰り返しながら、自分なりの答えを見つけるんだと思います。
それすら人任せにして、「だって、みんなそうでしょ！？」だなんて、私はどうかしていたなと(笑)。
「人に自分の価値観を押し付けないこと」
「違和感を感じたら選択し直すこと」
「自分の本音に従うこと」
これらの責任を持って、私らしい生き方をしたいと思います。
