闇を知り、光を見出すまで / 結婚生活、再生のリアルストーリー

2025/04/24

人生の学び

こんにちは、ミオドットエムです。


私と夫の夫婦仲は、かつて危機的な状況にありました。


最悪の別れを望んでいるわけじゃないのに、どうして結婚生活を続けるうちに、関係性が上手くいかなくなるんでしょうか。


その原因をじっくり紐解いていくと、全ては生まれた時から始まっていました。


幼少期の記憶が織りなす、歪んだ結婚観


親子関係、目にする両親の夫婦仲、母と祖父母の関係性、友達関係、アニメやドラマ、ワイドショーなどの身近な情報、過去の経験⋯。


私は、ありとあらゆる記憶や解釈からネガティブな要素だけを抽出して、「結婚相手は尻に敷けるかどうかで判断する」なんて歪んだ価値観を生み出していました。


おまけに、「亭主元気で留守がいい」なんてCMのキャッチフレーズですら、普通に受け入れていましたね(笑)。


そして、夫婦仲も、家計も、義理の両親との関係性も、最悪を想定して上手くコントロールできれば、トラブルを回避できるはずだと考えるようになったんです。


でも実際は、「落ち度がないようにちゃんとしよう」「仲良くしよう」と気を使えば使うほど、「私はこんなに気を使ってあげているのに」「ちゃんとしているのに」と、些細なことにも不満や怒りを感じるようになりました。

心の奥底に潜む、癒やされない悲しみ


そもそも、私の不満や怒りの根っこには、幼少期のイジメの経験で芽生えた「私は家族以外の人から大切にされることはない」「私には味方がいない」という悲しみがありました。


その視点でしか、世界を捉えられなくなっていたんです。


過去のネガティブな感情を何度も掘り起こしていたことで、自分自身を守るために相手の至らないところを指摘したり、被害者アピールしたり、言葉で攻撃するようになっていました。

「ちゃんとしなきゃ」が募らせた、不満と怒りの連鎖


「お義母さんにあんなこと言われた!」
「私はこんなに我慢してるのに!」
「仕事も子育ても家事も頑張ってるのに!」


実家の母が我慢していた姿を思い出しながら、自分はそうなってたまるものかと、夫に不満をぶつけ続けていました。


今思い返すと、病的と言うか、かなりヒステリックな嫁だったと思うんですが(笑)、本当は私の味方になって欲しくて、夫を試すようなことをしていたんですよね。


でも、「長男の嫁は苦労する」「結婚しても嫁の味方はいない」「嫁姑バトルは絶対にある」「夫婦仲はいずれ悪くなる」「自由が無くなる」って前提で結婚しておいて、幸せになれるはずがないわけで(笑)。


引き寄せの法則の観点からも、そう言えると思います。

崩壊の危機、そして訪れた家族の"膿出し"


「別れる」と言っても別れられない。かと言って、現状は何も変わらない。


表面上は穏やかさを装う状況が続く中、ある日、家族全体を巻き込むトラブルが発生して "膿出し" みたいなことが起きたんです。その時、家族全員が、お互いに溜め込んでいた思いを爆発させました。


そして、お互いの言動の奥に隠されていた本音を知って、私は自分だけが被害者じゃないって気づいたんです。


みんな、お互いを嫌いたい訳じゃない。それぞれに、心の闇のようなものを抱えていたんですよね。


無価値感や孤独が固定観念を生み出していたこと、そこから希望を見出だせなかったこと、全ての前提がネガティブだったこと⋯。


人生のどこかで、望まずしてそうなってしまったままで、みんな苦しんでいたんです。


見たくも触れたくもない闇にこそ、本当の光がありました。


意識の向けどころを間違っていたから、何度も同じ失敗を繰り返してたんですよね。夫と別れられなかったのは、その学びのためだったのかもしれません。


その気づきがキッカケで、私たち夫婦の大危機は消滅しました。そして、私は以前よりも力を抜いて、俯瞰して物事を捉えられるようになりました。


…油断すれば、もちろん小さな夫婦喧嘩は起きますけどね(笑)。


ネガティブなフィルターが外れたとき


で、思うわけです。


私は「夫婦間の負の連鎖を断ち切る役目」があったんじゃないかと(笑)。なぜなら、自分の意識が変化したおかげで、世界の見え方が変わったからです。


特に、実家の両親の関係性。


母はちっとも弱く儚い女性ではなかったし、照れ隠しでぶっきらぼうに父と接していただけでした。しかも、結構キツイことを言ってるんですよね(笑)。


父は、決してマザコンでも亭主関白でもなく、ただ母と祖母の両方を気遣う人だったんです。おまけに、母よりも乙女な部分がありました(笑)。


私の記憶違いだったのかと思うくらい、私の結婚を通して、両親の関係性が変化しました。


⋯というか、ネガティブなフィルターが無くなったことで、より鮮明にその本質を捉えられるようになったのかもしれません。


過去の感情を見つめ、未来を彩る


夫婦関係だけじゃなく、身の回りのあれこれに付随するネガティブな感情を見直すと、手放してもいい固定観念や、本当の望みを掘り起こすことができるのかもしれません。


特に重要なのは、身近な情報を選別して取り入れること。


これを意識することで、多少は自分を守ることができると思っています。


情報の世界観に没入している以上は、自分もその一部になることを理解しておくと、歪んだ価値観に囚われることも少なくなるはずです。


闇の存在が悪ではないんです。闇から光を見出せないくらい、自分を見失わないことが大切なんですよね。


だから、私は今日も、自分が何者であるかを理解します。