こんにちは、emuです。
私と夫の夫婦仲は、かつて危機的な状況にありました。
最悪の別れを望んでいるわけじゃないのに、どうして結婚生活を続けるうちに、関係性が上手くいかなくなるんでしょうね。
その原因をじっくり紐解いていくと、全ては生まれた時から始まっていました。
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幼少期の記憶が織りなす、歪んだ結婚観
親子関係、目にする両親の夫婦仲、母と祖父母の関係性、友達関係、アニメやドラマ、ワイドショーなどの身近な情報、過去の経験⋯。
私は、ありとあらゆる記憶や解釈からネガティブな要素だけを抽出して、「結婚相手は尻に敷けるかどうかで判断する」なんて歪んだ価値観を生み出していました。
そして、夫婦仲も、家計も、義理の両親との関係性も、最悪を想定して上手くコントロールできれば、トラブルを回避できるはずだと考えるようになったんです。
でも実際は、「落ち度がないようにちゃんとしよう」「仲良くしよう」と気を使えば使うほど、「私はこんなに気を使ってあげているのに」「ちゃんとしているのに」と、些細なことにも不満や怒りを感じるようになりました。
心の奥底に潜む、癒やされない悲しみ
そもそも、私の不満や怒りの根っこには、幼少期のイジメの経験で芽生えた「私は家族以外の人から大切にされることはない」「私には味方がいない」という悲しみがありました。その視点でしか、世界を捉えられなくなっていたんです。
過去のネガティブな感情が、何度も掘り起こされたことで限界値に達して、自分自身を守るために相手の至らないところを指摘したり、被害者アピールしたり、言葉で攻撃するようになっていました。
「ちゃんとしなきゃ」が募らせた、不満と怒りの連鎖
「お義母さんにあんなこと言われた!」「私はこんなに我慢してるのに!」[仕事も子育ても家事も頑張ってるのに!]
実家の母が我慢していた姿を思い出しながら、自分はそうなってたまるものかと、夫に不満をぶつけ続けたんです。
今思い返すと、病的と言うか、相当ヤバイ嫁だったんですけど、本当は私の味方になって欲しくて、夫を試すようなことをしていたんですよね。
でも、「長男の嫁は苦労する」「結婚しても嫁の味方はいない」「嫁姑バトルは絶対にある」「夫婦仲はいずれ悪くなる」「自由が無くなる」って前提で結婚しておいて、幸せになれるはずがないわけで。引き寄せの法則の観点からも、そう言えると思います。
崩壊の危機、そして訪れた家族の"膿出し"
「別れる」と言っても別れられない。かと言って、現状は何も変わらない。
表面上は穏やかさを装う状況が続く中、ある日、家族全体を巻き込むトラブルが発生して "膿出し" みたいなことが起きたんです。
家族全員が、お互いに溜め込んでいた思いを爆発させました。そして、お互いの言動の奥に隠されていた本音を知って、私は自分だけが被害者じゃないって気付いたんです。
みんな、お互いを嫌いたい訳じゃない。それぞれに、心の闇のようなものを抱えていたんですよね。
無価値感や孤独が固定観念を生み出していたこと、そこから希望を見出だせなかったこと、全ての前提がネガティブだったこと⋯。
人生のどこかで、望まずしてそうなってしまっていて、見たくも触れたくもない闇にこそ本当の光はあったのに、闇からの選択しかできなくなっていたんです。
意識の向けどころを間違っていたから、何度も同じ失敗を繰り返してたんですよね。夫と別れられなかったのは、その学びのためだったのかもしれません。
その気付きがキッカケで、私たち夫婦の大危機は、あっけなく消滅しました。そして、私は以前よりも力を抜いて、俯瞰して物事を捉えられるようになりました。
油断すれば、もちろん小さな夫婦喧嘩は起きますけどね(笑)。
ネガティブなフィルターが外れたとき
で、思うわけです。私は夫婦間の負の連鎖を断ち切る役目があったんじゃないかと(笑)。
なぜなら、自分の意識が変化したおかげで、世界の見え方も変わったからです。
特に、実家の両親の関係性。
母はちっとも弱く儚い女性ではなかったし、照れ隠しでぶっきらぼうに父と接していただけでした。しかも、言うことは結構言ってる(笑)。
父も、決してマザコンでも(笑)亭主関白でもなく、ただ母と祖母の両方を気遣う人だったんです。おまけに、母よりも乙女な部分がありました。
私の記憶違いだったのかと思うくらい、私の結婚を通して、両親の関係性が変化しました。⋯というか、ネガティブなフィルターが無くなったことで、より鮮明にその本質を捉えられるようになったのかもしれません。
過去の感情を見つめ、未来を彩る
夫婦関係だけじゃなく、身の回りのあれこれに付随するネガティブな感情を見直すと、手放してもいい固定観念や、本当の望みを掘り起こすことができるのかもしれません。
特に重要なのは、身近な情報を選別して取り入れること。
これを意識することで、多少は自分を守ることができると思っています。情報の世界観に没入している以上は、自分もその一部になることを理解しておくと、歪んだ価値観に囚われることも少なくなるはずです。
闇の存在が悪ではないんです。闇から光を見出せないくらい、自分を見失わないことが大切なんですよね。
だから、自分自身を大切に扱うためにも、自分が何者であるかを理解することが必要なんだと思います。